リウマチ内科 後期研修

◇はじめに

当科が専門とするリウマチ性疾患・膠原病は、全身性疾患であり、診療においては、内科各領域のみならず皮膚科、眼科、耳鼻科、整形外科など、全科的な診療能力を必要とします。指導医とともに豊富な症例の診療にあたる当科のプログラムは、一般内科医およびリウマチ専門医を目指し、研鑽を積む上で理想的です。

◇臨床研修の特徴

リウマチ内科では、リウマチ性疾患・膠原病診療に必要な知識、技術を習得し、優れたリウマチ専門医の養成を目指しています。リウマチ性疾患・膠原病は、全身性疾患であるため、その診断および治療方針決定には全科的な診療能力を必要とします。当科の診療圏は、神奈川県西部を中心に、横浜、川崎から静岡県にまで及んでおり、その豊富な症例数は当科の臨床研修の1つの特徴で、一般病院では経験できない多彩な膠原病患者を豊富に経験することができます。病棟での入院診療および外来診療で多くの症例を経験することにより、全身をしっかりと診ることができる全人的な診察能力を習得できます。教育の機会としては、毎週、開催される新入院患者検討会、症例カンファレンス、論文抄読会などの定期的行事に加え、適宜、指導医によるクルズスがあります。これらに参加することにより、リウマチ性疾患・膠原病で重要な特異自己抗体測定など血清学的検査の進め方、判定法および測定法について学ぶことができます。また、非ステロイド性抗炎症薬や副腎皮質ステロイド薬、抗リウマチ薬、生物学的製剤(分子標的治療)、免疫抑制薬といったリウマチ内科でよく用いられる薬物療法の基本的使用法やレントゲン写真、関節エコー検査等の画像検査の読影技術の習得もできます。リウマチ・膠原病関連の教育研修会や研究会、学会などへ定期的に参加し、稀な症例や示唆に富む症例などを学会で発表し、それを論文にする機会も用意されています。医学の発展に資する臨床研究や基礎研究も活発に行われており、希望により研究の指導を受け、本領域のエキスパートとしての活躍の機会を得ることも可能です。また、本施設は日本リウマチ学会の教育認定施設に指定されており、当科で臨床助手あるいは大学院生として後期研修を修了後、日本リウマチ学会専門医資格試験を受験し、専門医資格の取得ができます。さらに、研鑽を重ねることで、日本骨粗鬆症学会認定医、日本アレルギー学会専門医などの取得もでき、将来、リウマチ性疾患・膠原病専門医、一般総合内科・整形外科医として開業が可能です。

◇主要疾患診療実績

入院

  • 全身性エリテマトーデス(30 例)
  • 多発性筋炎/ 皮膚筋炎(40 例)
  • 血管炎症候群(30 例)
  • 関節リウマチ(20 例)
  • 全身性硬化症(強皮症)(20 例)
  • 成人発症スティル病(5 例)
  • その他のリウマチ性疾患(30 例)
  • リウマチ性疾患・膠原病(約3000 例)

外来

  • リウマチ性疾患・膠原病 約3000 例

◇後期研修(3-5年目)における到達目標

  • リウマチ専門医取得に必要な代表的リウマチ性疾患・膠原病症例を経験する。 
  • 各疾患の診断と治療プロトコール(標準的治療および臨床試験などの最新治療)を理解し、入院および外来で実践できる。
  • 関節レントゲン、エコー検査などの画像検査を正しく読影できる。
  • 関節穿刺を経験し、その結果を正しく評価できる。
  • 抗リウマチ薬、生物学的製剤(分子標的治療)、副腎皮質ステロイド薬および免疫抑制薬の適応を理解し、正しく治療方針を決定できる。
  • 関連病院において、単独でリウマチ性疾患・膠原病の診断・治療にあたることができる。
  • 研修医ならびに臨床助手の指導ができる。
  • 日本リウマチ学会や日本リウマチ財団の教育研修会へ参加し、最新の知見を習得できる。
  • 症例報告や臨床研究の成果を学会発表し(国内、海外)、論文作成(和文、英文)する能力を養うことができる。

◇臨床研修カリキュラム

【診療体制】

病棟診療はスタッフをはじめ臨床助手・研修医・学生を含めたチーム医療で行っており、1 チーム3 〜 4 名で構成されています。後期研修医は、初期研修医とは異なり、病棟医長、助教の指導の下、入院患者数名を直接担当し、診断および治療に主体的に参加します。外来では、初診患者の診察で、診断までの診察および検査の流れを学ぶとともに、緊急入院を要する患者の対処方法も習得可能です。

◇週間スケジュール

グラフ

【基本コース】

  • 内科専門医取得に必要な症例を経験します。
  • 病棟研修:リウマチ性疾患・膠原病疾患の入院患者を担当して、診断および治療の基本を学びます。

【応用コース】

  • 病棟研修(ベーシック):リウマチ性疾患・膠原病疾患の入院患者を担当して、診断および治療の基本を学びます。
  • 病棟研修を基本として、他の研修項目(後述)を組み合わせることが可能です。ただし、同時期の研修項目は3コースまでとなります。
    • 外来研修 (オプション:2ヶ月):外来担当医について、通院中の症例および初診患者の診断・治療について見学して学びます。
    • 自己抗体検査研修 (オプション:2ヶ月):自己抗体検査の臨床応用について学び、リサーチアシスタントとともに自己抗体測定を行います。
    • 免疫抑制療法研修 (オプション:2ヶ月):膠原病の治療における副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制薬および分子標的治療の基礎を学び、その効果・副作用について学びます。
    • 画像読影研修(オプション:2ヶ月):関節レントゲン、CT/MRI検査および関節エコー検査の読影技術や実際の診療での応用について学びます。時期によっては、関節エコー実地研修会への参加も可能です。
  • 症例報告:担当した症例を中心に症例報告をまとめて学会発表し、臨床研究の方法について学びます。応用コースでは、必ず、1症例の学会報告します。
  • 大学院コースでは、1年間それぞれの希望のテーマに基づいて基礎および臨床研究に専心して、学位申請に必要な研究および論文作成に従事します。

◇教育研修機関

  • 日本リウマチ学会認定教育施設
  • 日本アレルギー学会認定教育施設

◇臨床プログラム修了後の進路

  • 本研修を修了した者は、原則として東海大学医学部職員(助教)として採用します。
  • 勤務先:付属病院(伊勢原・八王子)および関連病院。
  • 希望により、国内・海外留学も可能です。
東海大学医学部内科学系
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